プチサヴァンとは?
「サヴァン」というと「グッドドクター」や「レインマン」のように人とのコミュニケーション能力や精神的不安定さなどの問題がありながらも、超人的な記憶力や空間認識力などの特殊能力を持った人をさすのが一般的イメージだと思いますが、私たちのいう「プチサヴァン」は、「サヴァン症候群」の様な医学的・心理学的な診断名ではありません。また、「サヴァンのややスケールの小さいもの」「すべての発達障害児に天才的能力が隠れている」という意味でもありません。
一般的な発達尺度や社会適応能力だけでは見つけにくい、その人なりの相対的な「強み」や「伸びる方向」をさす言葉です。科学的根拠として断言はできませんが、それはあるはずだと考えています。なぜなら、「プチサヴァン」を見つけた事例は数多くあり、また、見つけようと探すこと自体により大きな意義があると考えるからです。ただし、気を付けなければならないのは決してそのために本人の努力を求めたりしないことです。努力は周りの支援者のみにしなければなりません。
旅の5つの原則
① 観察する
「できないこと」だけでなく、「好き」「繰り返す」「集中する」「心地よい」を見る。
② 多様な入口を用意する
音、絵、数字、模型、自然、動物、身体運動、音楽、工作……。大人が答えを決めない。
③ 本人の志向に任せる
選ばなければ、それでもよい。途中でやめてもよい。焦らず本人が何かを感じるまで
待つ。
④ 頑張らせない
周囲は環境をつくるために努力する。しかし本人には成果を要求しない。
⑤ 一緒に旅を楽しむ
能力が開花することだけを成果にしない。「今日はこんな発見があった」という経験そのものを大切にする。
