• 2024年7月17日 12:31 AM

環境エピジェネティクス 研究所

Laboratory of Environmental Epigenetics

第4回「仲邑 菫三段」

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続々澁声徹語  第4回 「仲邑 菫三段」
 昨年の暮に、女流棋士の「仲邑 菫三段」が韓国の囲碁界に移籍するとのニュースがあり、大きな話題になった。彼女は、若い時に韓国で囲碁の修行をおり、10歳で将来囲碁の世界戦で活躍できることを期待され、日本棋院から特別枠で初段を授与され、プロ棋士として華々しくデビューした。その後彼女は囲碁界で順調な成績を残し、三段に昇段して、一時は「女流棋聖」も獲得した。
「女流棋聖」は、今年の2月に上野姉妹の妹の上野理沙2段に1勝2敗で奪取され、無冠となってしまった。しかし日本での最終戦には牛三段に競り勝ち勝利を飾った。彼女の棋譜を見たことがあるがいかにも闘志満々といった棋風で、少し驚かせられた。10歳でデビューした時のあの幼い顔つきからは想像できないものであった。現在、世界の囲碁界では、韓国と中国が強く、日本は全く歯が立たない有様である。最近の大会では、日本は中国に1勝11敗といった有様で、これでは日本囲碁界は世界に向かって顔向きができないような有様である。
彼女の韓国行きを日本棋院に対する裏切り行為であるという声もあるが彼女の、韓国で修業し世界的な棋士になりたいという意志は大いに尊重できると思う。将来日本に帰ってくるかどうかは、彼女の意思で決めればよいと思う。周りがとやかく言っても仕方がなく、彼女自身が決める問題なのだと思う。彼女の世界の囲碁での成長を見守ってゆきたい
最近、花巻東高の佐々木麟太郎選手が、Stanford大学に推薦で入学したとのニュースにも驚かされた。彼は高校時代にホームランを140本も打ったと言う逸材であるらしい。彼の行動もおおいに賞賛されるものだと思う。これまでは野球と海外留学などというものは、全く正反対のものと考えられていたが、彼の様にこれまでの社会通念を打ち破る若者が出てきたことは大いに歓迎されるべきことだろう。
最近の若者は覇気がない、政治に無関心であるなども批判する大人たちは多いのだが、結局は自分の狭い思考範囲からそれを批判しているにすぎないようだ。既存の社会概念を打ち破るくらいの若者がもっと出てくることを、大いに推奨したいものだ。これからの世界は、これからの世代に託すしかないのだろう。年寄はもう世間から引き下がるべきであろう。
碁敵の次の一手や春疾風   徹        (02/15/24)